2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

オンライン当事者会

率直に書くと自分には早すぎた。zoomに映り込む人の顔に恐怖を覚え、突然出てくるショッキングな単語に過去の体験への刺激を受け、一時間も経たないうちに恐怖心でいっぱいだった。それでも居続けたのは、周囲の顔色を伺う性質が抜けきれていなかったからだ…

ヘルパーにドアを開けられそうになった

ありえない。ありえない。ありえない。何度もそう呟いた。ほんの少しこちらがドアの鍵を開けるのが遅れただけで、ヘルパーにドアノブを下げられた。ガチャ、と鈍い音がしたとたん、動悸がして汗が噴きだした。ありえない。けれど目の前でおこった。ここは私…

他人に合わせたくない。けど、相手には合わせてほしい。

そんな人と二時間ばかり話をしていた。ADHDとASD、両方の症状が強いのか、話題が常にあちこちへ飛んでいた。会話というより、多数の情報を一気に送り込んでくる。相手のひとりしゃべりを延々と聞いている感覚だった。話をしていて、ワーキングメモリが低いん…

比較 2

身の上を少し話すとだいたい比較される。勝手に優劣を作られる。環境を話すとこちらが下になり、精神的な満足度になると必ずこちらが上になる。 慣れてきたとはいえ、比較されると罪悪感を抱く。元々自分は、両親と死んでいれば良かったと思いこんでいる人間…

比較

私には家族がいない。 DV等支援措置の加害者欄には、家族全員の名前を書いている。 家族も金も大切な物も愛着のある街も、ほとんどなくしても人は生きていける。家族に問題があれば、ひとまず己の命だけ持って逃げられる制度がある。 持っていけるのは命だ…

おかしいことに気づかない

ボーカロイドとコラボしている「プロジェクトセカイ」というアプリゲームをしている。 とても好きな音楽ユニットがあるのだが、彼女らの、特にある人物の両親とのやりとりに、なぜか私は違和感を覚えなかった。 両親がやんわりと指定する交友関係。両親が柔…

なにもわからない

ストレッサーが目の前にいると、自分はなにもわからなくなる。訪問看護の日、七日分の薬を渡されて確認するよう言われたが、自分の口から出てきたのは「わからないです」だった。わからなかった。頭が真っ白になった。そこに薬があることは認識できた。床に…

都合の良い人、あるいは優しい人

私の評価は、おおよそこのようなものになってくる。頼まれたら断らない。できないと言わない。自分を抑えて相手に合わせる。都合の良い人間になったのは、すべてこうなるように育てられたからだ。親の機嫌をとらないと生きていけない環境だった。家族関係が…

家族に殺される夢

新しい生活を始めてから、私はよく家族に殺される夢を見る。刺された痛みを引きずる夢だ。昨日と今日、二日連続で殺される夢を見た。それはいつものことだが、今日の過剰なストレスとあいまって、なぜ殺される夢を見るのか考えてしまった。家族という結びつ…

人に相談すること

ヘルパーに「ティッシュ(外箱がないタイプ)を買ってきてほしい」と頼んだら、「ティッシュは売ってませんでした」と言って、ヘルパーは物を購入してこなかった。生活必需品を買ってきてもらえなかったショックで落ち込んでいる。外箱がないタイプと指定し…

孤立

孤独感とは違う気がする。多くの人のなかにいても感じるのが孤独感だと思う。人との距離がうまくとれず、集団に属していても埋没していく感覚が孤独感かもしれない。今、自分が陥っているのは孤立だろう。家族がいない。会って話せる知人や友人がいない。ど…

薬物依存

訪問看護師に薬を預けた。今週分だけを手元に残して。今まで、きっちりと一週間分を計算して手元に残すことはなかった。内服も。頓服も。すべて私が欲しいぶんだけ手元において残りを預けていたが、残薬の調整をするため、計算して管理してもらいながら服薬…

通院は闘いだ

メンタルクリニックの通院日だった。午前の診療のなかで最後の予約だから、ぼちぼちゆっくり出たら良かったのだけど、なぜか朝食をとったあとに気分が高揚してしまって床掃除をはじめた。記憶にあるかぎり、三ヶ月前ですら開けなかったカーテンを開けた。コ…

あじさいになった日

凍えるほどじゃないけれど、ほどほどに寒い雨の日だった。銀行の通帳やクレジットカードや現金など、最低限の物だけつめこんだ鞄を背負い、たしかに玄関を閉めた証拠を残すため、施錠しているところを録画。家族のものを返すために家へ赴き、祖母に最期の挨…

ストレス

訪問看護がストレスだ。唯一の社会的な繋がりなのに、どうしようもなくストレスを感じる。前日から不安に苛まれる。何をしても落ち着かない。今日という日に意識が向かない。訪れる看護師から言われる言葉を予想してしまう。それらが引き金になり、侵入症状…

肉体

第二次性徴期を迎えたころの絶望を断片的に覚えている。己の肉体が、兄と弟のそれと違っていること。玩具などを体の、特に生器付近に押し付ける嫌がらせを受けなくなったこと。そういった断片的な記憶はあるが、社会的な性別の役割を担うべく躾られたので、…

去年の自分と

いよいよ両親の介護で仕事が回らなくなり、首吊り未遂、劇薬注射、飛び降り未遂を経て閉鎖病棟に短期間の入院をしていた去年の夏。食事もろくにとれず、仕事のお金でゼリー飲料をバカスカ買って飲んで凌いでいた。それを思うと、今年の夏は欠食も少なくすん…